ニュースリリース

2018/02/24

「基本の原価管理術」(3の術)わかっちゃった症候群

 
今回は少々脱線しますから、無用と思われたら読み飛ばしてください。
 
利益=売上-原価-経費
上の式は、誰もが知っている「利益の等価式」です。
つまり、少ない原価と少ない経費で大きな売上を上げれば、大きな利益が得られるという単純な式です。
「そんなこと分かっているよ!」という声が聞こえてきそうですが、本当に分かっていると断言できますか?
私は創業してから27年間、何度、この等価式を見つめて経営戦略を考え直してきたか分かりません。
企業経営の基本であり、奥の深い式なのです。
 
表面をなぞっただけで「分かった」という浅いレベルの認識にとどまることを「わかっちゃった症候群」というのだそうです。
なんかの本でそんなことを読みました。
そう言われてみると、「結構、自分もそんなことが多いな」と思う日々です。
 
「私は違うよ」と思われた方、ちょっと想像力を働かせてください。
上司から、あるいは顧客から言われた内容がよく理解できなくても、つい、「分かりました」って言ってしまったこと、ありません?
逆に、自分が忙しくて時間に追われている時に、部下や後輩から来た報告を、よく確認もせずに、「分かった、分かった」とスルーしたこと、ありません?
これらが「わかっちゃった症候群」の病状なのです。
この「分かりました」、「分かった」のような言葉のことを「思考停止言葉」と呼びます。
これらの言葉は、それを発した直後、そのことについて“考えることを停止させてしまう”悪魔の言葉“なのです。
試しに、この「分かった」という言葉を発しそうになった時に、その言葉を飲み込んでみてください。
「分かった」と言えずに、何か別の言葉を探すのではないでしょうか。
つまり、ご自分の思考が止まらないことを自覚するはずです。
 

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